「蛋白漏出性胃腸症」の診断がついたのは 1989年(20歳)。
「腸リンパ管拡張症によるもの」との説明で、1997年(28歳)。
5ヶ月入院して、退院時にくわしい資料をくださいました。
「全身性のリンパ系の形成不全」と説明されたのが1リットル左側の胸水が溜まった 2002年(33歳)。
左ひざ下部リンパ漏出と左大腿から腸骨部フローの不良、腹部リンパ形成不良などで、
便から栄養などが漏出。
つまり「腸リンパ管拡張症」のなかのひとつ「蛋白漏出性胃腸症」という病気です。
はじめの8年はどのような病気か、よく分からないままでした。
徳島大学病院で「はじめて診断を付けた患者」とのことで、先生方も勉強してくださりながらだったのでしょう。
悪いところが増えて、よけいに病名も難しいものになりました。
①リンパ浮腫
リンパ管形態不良 形成不全、拡張。
生まれつき左足の浮腫はありましたが、右足→左手→右手と浮腫の箇所が増えていき、四肢ともになりました。
右より左の手足がいっそう腫れています。
弾性ストッキングはパンティストッキングタイプ。
おなじ病院で購入したハイソックスタイプを使う時もあります。
購入したリンパ浮腫専門の病院で、「葉瑠☆友幸さんの場合は、蛋白漏出性胃腸症という低栄養状態が原因なので。」とドレナージは教わっていません。
暑くなり発疹が出たら、弾力包帯に切り替えています。
蒸れ対策に制汗剤エイトフォーを使っています。
浮腫のひどいときは、利尿剤ラシックスを服用。
寝るときは 足を挙上。
甲状腺機能低下症(橋本病)の粘液水腫もあるので、まぶたもむくみ、リンパ管と甲状腺 両方の病気が原因の症状ですね。
チラージンSは朝食後2.5錠と、変化なしです。
超音波検査をしても「甲状腺は委縮して小さくなっている」と言われます。
②胸水
臓側胸膜のリンパ管形成不全による再吸収不良。
胸水は、壁側胸膜から産生され臓側胸膜から吸収されていますが、吸収が減少したり産生が増加したりした場合には、胸水貯留になります。
普通のエックス線画像で胸水がわかるのは 150ml 以上たまった場合で、胸部 CT 画像では少量の胸水でも分かります。
健康な人でも、壁側胸膜で胸水が作られ、臓側胸膜から同じ量を再吸収されるため一定の量を保っていて、胸腔に胸水が貯留することはありません。その量は1日に5~10リットルといわれ、肺がスムーズに膨らんだり縮んだりするときに胸膜がこすれない様に潤滑液としての役割を果たします。
低栄養状態などで低蛋白血症となると、浸透圧低下による胸水貯留(胸に水がたまった状態)になります。
利尿薬、アルブミン補給など低蛋白血症に対する治療も併せて行なう必要があります。
33歳の時に左側の胸水の治療として胸膜癒着術をしましたが、いまでは右側の胸水もあります。
(抜くほどではなく、半年ごとに胸部レントゲンで観察中。)
右側の胸水がつねに溜まっている状態なので、ピークフローの値は200~250だったのが、
咳喘息が起こっていなくても150~180と低くなっています。
走ったり急いで何かをすると少し息切れ? ハァハァ。
咳喘息の吸入薬フルタイド200は、朝食後2回・夕食後1回で変化なしです。
③低蛋白、低アルブミン血症
蛋白漏出性胃腸症の症状。
葉瑠☆友幸の場合、総蛋白(TP)は4.0以下、アルブミン(ALB)は2.2以下
(正常値は TP 6.5~8.2 ALB 3.7~5.1)です。
食事療法、エレンタール、週に1回のアルブミン点滴を継続中。
④下痢
蛋白漏出性胃腸症の症状。
腹痛のあと下痢 一日1回 この状態が続いていたので、1日2回ビオフェルミンを服用しています。
腸内環境を整えるため、ヨーグルトを夜に食べるようになりました。
⑤カルシウム不足(骨粗しょう症予防)
蛋白漏出性胃腸症の症状。
カルシウムも漏出して、つねにカルシウムが不足しているからということで、1日2回ロカルトロールと4週間に1回リカルボンを服用しています。
⑥陰部浮腫
リンパ管の増生を伴うコンジローマ。
⑦習慣性丹毒
リンパ浮腫に併発。
丹毒も忘れたころに繰り返し。。。脚だったり、手だったり。
すこしの傷でも、注意ですね。
診断されたときから思っていましたが、この病気は奥が深い!!
すべて把握するのは難しいです。どこまで症状が増えるのかな。
近くの病院が、大先生(いままでの主治医)と若先生(息子)の二人で診察するようになりました。
若先生に診察してもらうほうが多いです。
どの先生にも「蛋白漏出性胃腸症 はじめて聞く病名です。」と言われるのですが、説明がむつかしいです。
28歳の時の主治医はドクター1年生で、大学病院の図書館で調べた資料をコピーして「一般の人が読む医学書には詳しく書かれていないから。」と言って、退院のときにくださったぐらい。でも素人には難しすぎます。身体の内部の部位の名前も知らないんですから。
その資料を読んで、「進行性」の文字にドキッとしました。
しかしこの20年間をふりかえると、確かに悪いところは増えてきました。
リンパ管が“拡張”“形成不全”“形態不良”“増生”など難しい医学用語ではイメージが沸きませんね。
「リンパ管拡張症」や「腸リンパ管拡張症」「蛋白漏出性胃腸症」で検索しても、犬の病気なのか、ワンちゃんの飼い主さんや動物病院のブログ??ばかりヒット!!。
診断された20歳のときも、最近も変わりません。
パソコン画面に向かっては「人間ですけど。」とツッコミを入れてしまいます。
葉瑠☆友幸の現状をまとめてみました。
いままでの記事(2008年5月5日の記事)などと重複している箇所もあると思います。